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現在、中~大型電飾看板、特にファサード看板・自立看板の表示面は、この“FFシート”での製作が主流です。FFシートのメリットはもちろん、デメリットも余すことなく書かせていただきましたよ。これから自分のお店に看板をご検討の方、そうでなくても少しでも興味がある方に読んでいただけるとうれしいです。また、不燃FFシートについて、表示面の取付方法などにも触れています。是非、最後まで・・・。
FF(エフエフ)シートとは、主に電飾看板の表示面に使用される、白いテント生地のようなコシのあるシートです。正式名称はフレキシブルフェイスシートといいます。メーカーやグレードにもよりますが、耐候年数は5年程度が一般的です。現在ではアクリル板よりも多く使用されているのではないでしょうか。
アクリル板のような厚みのあるプレートではなく、シート(幕)を用いるわけですから、割れる心配がないから安全、幕なので軽量(面積によってはとても軽いとは言えない場合もありますが、プレートよりは断然軽い)、大きい表示面でも継ぎ目なく仕上がるから美しい、そして何よりも発色がいい!などなど。これから看板製作をお考えの方は、是非覚えておきたいシートです。
良いことばかり書いていてもしょうがないので、ちょっとしたデメリットもお話ししましょう。FFシートの場合、表示面の交換が少し難しいです。従来のプレートタイプ(アクリル)の場合、たいていの看板はどこかしらのフタ(多いのは上部or側面)のビスをドライバーで開けることができれば、プレートを差し替えることができましたが、FFシートの場合そうはいきません!FFシートの表示面の取付にはちょっとした技術と慣れが必要です。
FFシートの表示面の取付とは簡単に言うと、看板の四辺のフレームから外側に向けて、常に幕を引っ張り続けているようなイメージです。太鼓をつくったことはありませんが、よく後輩などには“太鼓みたいなかんじ~”と言ってみたりしています。実際に、ほんの少し太鼓(ドラム?)のような音がします。ほんの少し。また、シートにテンションをかけ続けるため、看板フレームにはそれに耐えうる強度が必要です。FFシートの詳しい表示面取付方法は、記事の後半でお話します。
さて、真っ白な看板を作っていても意味がないので、表示方法について簡単にお話しします。カッティングシートかダイレクトプリントの2通りあります。
個人的にはカッティングシートでの製作のほうがオススメです。(カッティングシート:予め着色された単色のシートを文字やイラストの形状にカットしたもの)FFシート特有のパキっとした発色によく合います。ただし、写真(画像)やグラデーションの表現はできないので、ロゴマークにグラデーションが使われていたりするとダイレクトプリントになりますね。
通常の印刷の場合、看板を光らせていないとき(昼)と、光らせたとき(夜)の色味の差が気になる場合があります。昼の色味に合わせると、よる薄い色味に感じてしまったり、その逆もあります。条件的にダイレクトプリントの選択しかできず、昼夜の色味を合わせたい。
実は、そんな要望にお応えする加工方法もあるんです。通常の印刷よりコストはかかりますが、FFシートの両面に印刷したり、印刷層を増やすなどニーズに合った印刷方法がありますので、そんな時は是非キュービックシティにご相談ください!
FFシート | ターポリン | |
---|---|---|
主な用途 | 電飾看板 | 横断幕 |
光の透過 | 〇 | × |
加工性 | △ | 〇 |
FFシートとターポリンの違いとは、光を透過させるか、させないか。電飾看板に使うか、横断幕に使うか。引っ張るか、引っ張らないか。と、浅めの情報ですが、実際にそうです。
電飾看板にターポリンは使わないし、横断幕にFFシートは使いません。横断幕・懸垂幕・日よけ幕などによく使用されるターポリンは、補強のため縫製加工やハトメ加工をする事が多いのでFFシートよりは加工性は良いです。
FFシート、ターポリンを同じカッターで切ってもFFシートの方が切りにくい印象です。両者とも繊維質ではありますが、FFシートのほうがより繊維感をカッターの刃先に感じるイメージです(弊社使用のFFシート・ターポリンとの比較)。FFシートは電飾看板、ターポリンは幕と覚えてください。
イメージ的には、看板表示面の中心から、常に放射線状にテンションがかかり続けているのがFFシート看板です。仕様は様々ですが、一般的には、①まず人力である程度のテンションをかける。②アルミ形成品のミゾ付きフレームに、テンションバーをビスに固定【ミゾの深さ分、バーを均一に打ち込むためテンションがかかる】。時計で言うと、12時・6時→3時・9時→その他の順で、放射線をイメージしつつ、バーも一度で(ミゾの深さ分)打ち込むのではなく、2~3回に分けて打ちきる。と、キレイに仕上がります。慣れるまでは角にシワが寄ることが多いかも・・・。
また、円筒形のフレーム、丸型のフレームなどにもFFシートを施せます。アクリル板などをアウトラインカットしなくて済むのもメリットですね。ただ、長方形の看板とは違い、テンション作業にはかなりの職人技が必須になりますよ~。
FFシートには不燃タイプのものがあります。基材にガラス繊維を使用しており、通常のFFシートとは異なり曲げに弱い性質があります。
通常の火災により火熱が加えられた場合、下記3点の条件を満たしたうえで、国土交通大臣から認可された物のみが不燃材料と呼ぶことができます。
不燃FFシートを使用することで、建築基準法にそった屋外広告物を製作することが可能です。ただし、通常のFFシートとは性質が異なるため、下記の注意事項を守って正しく使用することが大切です。
建築基準法 第66条「看板等の防火措置」には、防火地域内にある看板、広告塔、装飾等その他これに類する工作物で、建築物の屋上に設けるもの又は高さ3mを超えるものは、その主要な部分を不燃材料で造り、覆わなければならないとされています。つまり、一定の基準の看板には不燃性材質の使用が義務づけられているのです。
都市計画法に基づいて定められる地域のことで、この地域内には、万一火災が起こっても他に延焼しないような建物・工作物を建てなければなりません。 基本的には耐火建築物であり、平屋または2階建てで、延べ床面積が100平方メートル以下であれば準耐火建築物でもよいとしています。ただし、延べ面積が50平方メートル以下の平屋建ての付属建物で外壁・軒裏が防火構造になっているもの、高さ2m以下の門や塀などは例外として除外されます。
FFシートは発色がいい。安全。軽量。美しい。でもテンション作業がひとクセある。といったところでしょうか。今では電飾看板の光源もLEDが主流なので、発色が良いFFシートと相性ぴったりですね。
LEDの長寿命に伴い、先に表示面の劣化が目につくと思います。簡単ではないですが、看板設置後、現地でFFシートの張り替え作業なんてのもありです。
FFシートの看板は長くお使いいただける優秀な看板だと思います。長い目で見たら一番賢い選択といっても過言ではないでしょう。看板の点検、屋外広告物の申請などもお忘れなく。看板についてのあんな事、こんな事、是非キュービックシティへお気軽にお問い合わせくださいね!
看板のデザインから製作、取付施工まで一貫して行います。お見積りは無料です。取付けたい現地のお写真があればやりとりがスムーズになります。お気軽にご連絡ください!
看板を設計・デザインから施工・撤去・処分までトータルで製作できる看板屋です。キュービックシティではデザイン・製作・施工・撤去処分をそれぞれの看板のプロが揃っています。お客様に対して専任の担当者をつけて綿密なコミュニケーションを大事にし、自社スタッフ一人ひとりが責任と誇りを持ってお客様の看板を製作いたします。
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