デザインを自分で作成する場合のポイント（パスファインダー編）

はじめに：パスファインダーとは

イラストレーターには作成したパスを合体させたり分解したり簡単に形状を変える機能があります。
パスファインダーとはそれらの作業を簡単にできる機能になります。
今回はパスファインダーの使い方をご紹介します。

パスファインダーはどこにある

パスファインダーは画面上部ウィンドウ内からパスファインダーを選択します。

パスファインダーのウィンドウが表示されます。

パスファインダーの機能を確認しよう

パスファインダーにはいくつかの機能が簡単な図で表示されているのでわかりやすくなっています。
それぞれの図を確認していきましょう。

合 体

合体は選択したパスやオブジェクトを1つのオブジェクトに合体させます。
塗りや線の色、線幅は最前面のオブジェクトに統一されます。

前面オブジェクトで型抜き

前面のオブジェクトと重なる部分が型抜きされます。
複数のオブジェクトを選択した場合は最背面の重ならない部分のみオブジェクトとして残ります。

交 差

交差は重なり合う部分のみが残ります。複数のオブジェクトの場合は全てが重なった部分のみが残ります。
塗りや線の色、線幅は最前面のオブジェクトに統一されます。

中マド

中マドは重なる部分が切り抜かれます。複数の場合は最前面から順番に処理される為、結果的に奇数になる箇所は残り、偶数になる箇所は切り抜かれます。
塗りや線の色、線幅は最前面のオブジェクトに統一されます。

分 割

分割はオブジェクトが重なる部分全てが重なった形に分割されます。
重なった部分の塗りや線の色、線幅は最前面のオブジェクトになります。
分割実行後はグループ化されています。
※グループ解除はオブジェクト内のグループ解除　ショートカットは「shift+⌘+G」

刈り込み

刈り込みは全面のオブジェクトと重なる背面のオブジェクトが切り抜かれます。
効果を適用すると線は無くなります。
刈り込み実行後はグループ化されています。
※グループ解除はオブジェクト内のグループ解除　ショートカットは「shift+⌘+G」

合 流

合流は違う塗り同士のオブジェクトには刈り込みと同じ効果になりますが、同じ色同士が重なる場合はそのオブジェクト同士が合体します。
効果を適用すると線は無くなります。
合流実行後はグループ化されています。
※グループ解除はオブジェクト内のグループ解除　ショートカットは「shift+⌘+G」

切り抜き

切り抜きは最前面のオブジェクトと重なる部分が切り抜かれ、塗りは下のオブジェクトの色になります。
最前面の重ならない部分は塗りなしの状態になります。
切り抜き実行後はグループ化されています。
※グループ解除はオブジェクト内のグループ解除　ショートカットは「shift+⌘+G」

アウトライン

アウトラインは塗りが無くなり線が塗りの色になります。
オブジェクトの重なった部分が全て分割されパスになります。
アウトライン実行後はグループ化されています。
※グループ解除はオブジェクト内のグループ解除　ショートカットは「shift+⌘+G」

背面オブジェクトで型抜き

背面オブジェクトで型抜きは前面オブジェクトで型抜きとは逆に背面のオブジェクトと重なる部分が型抜きされます。
複数のオブジェクトを選択した場合は最前面の重ならない部分のみオブジェクトとして残ります。

まとめ：パスファインダーを手軽に活用しよう！

パスファインダーはオブジェクト同士の形状を手軽に素早く変える事ができる機能です。用途によっては正確に模様となる図形を作成したりできる大変便利な機能なので、デザイン作成ツールの一つとして活用してみましょう。

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