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歯科医院の看板には制約があります。看板に載せる情報に制限があるからこそ上手に活用して新しい患者さんを呼び込まなければなりません。いかに看板でアピールできるか。看板の視認性とイメージ戦略を軸にお話しします。
歯科医院の看板を設置する場所には大きく2種類あります。
一つは歯科医院の建物のまわりに設置する看板。例を挙げると、入り口正面のいわゆるファサード看板、表札代わりとなる入り口横のプレート看板、窓などを利用したウインドウサイン、建物の壁を利用する(大きなサイズの)プレート看板、道行く人に視認させる自立看板や袖看板、建物の形状によっては屋上の広告塔などが該当します。
もうひとつは歯科医院以外の場所に設置する看板です。こちらの例としては、公共交通機関、駅やバス停、車両などに設置する看板や交通広告。電柱などに設置する看板。野立看板などのロードサイドサインなどがあげられます。
ここで効果的に使いたいのは、歯科医院を周知させるための看板です。建物周りであれば自立看板、袖看板や屋上看板が該当します。
また歯科医院の敷地以外の場所に取り付ける看板も該当します。「視認性」イコール「周知させる」イコール「覚えておいてもらうこと」が目的となる看板ですから、とにかく可能な限りの大きな看板のサイズで、歯科医院の名称を大きな文字で配置させましょう。名称以外は科目名やロゴマークなど最低限の情報に絞り込みます。特に自立看板や袖看板や屋上看板はこれ以外の情報は必要ないと思います。
交通広告やロードサイドサインの場合は歯科医院名を目立たせたうえでその他の情報を載せればいいと考えます。個人的に重要と考える看板は自立看板や袖看板だと思います。
目立つことが重要で歩行者、自動車の両方から認知してもらい、将来、患者さんとして来院してもらうときに覚えておいてもらいたいのです。
患者さんが歯科医院を選ぶ判断基準はなにか、その中で看板や広告が担う部分はなにかと考えたとき、看板によって与えるイメージはかなりあるのではと考えます。
新しい患者さんはどこの歯科医が優秀なのかわかりません。となると歯科医の外観や看板、広告をみて、「ここはキレイ(清潔)だな」とか「ここなら痛くないかな」とイメージで選ぶことになります。ということは、イメージ戦略に看板は重要なアイテムで、患者さんに清潔なイメージを与えるまた伝える役割を担っているのです。
例えば幅1m弱のプレート看板を壁に取り付ける場合、取り付ける側はなるべく多くの情報を載せてアピールしたいと考えがちですが、かえって情報がごちゃごちゃしてしまい、最悪の場合、取り付ける前のほうがすっきりしていて逆効果になる場合があります。
載せる情報を絞り、あえて空白や余白を作った方が効果を上げることがあります。
歯科医院でよく見かける色の組み合わせは白い看板に青や緑の文字といった感じでしょうか。でも、ちょっときつい言い方をしますが、多くの歯科医院が使っている色の組み合わせということは個性を出しにくいとも言えます。
私は歯医者さんが苦手でして、また同じように苦手な人がかなり多いのではないでしょうか。歯医者に本当は行きたくないと思っている人にいかに来てもらうか。看板を使って優しいイメージや柔らかいイメージを印象付ける必要があります。その役割をカラーで伝えます。例えば赤の原色を前面に出すと医療機関としてはきつくなってしまいます。逆にオレンジや黄緑などライト系の色は優しいイメージを伝えます。
またアースカラーといわれる緑、茶、ピンク、黄、水色なども安心感を与える色です。原色系の濃い色がイメージカラーの場合でも青と水色、赤とピンクといったように同系色を組み合わせれば軽やかな感じになると思います。背景の色も工夫ができます。文字と同系の淡い色を背景に配置すればさらに優しいイメージを与えます。
このような感じでやさしくまとめることができれば初診の患者さんも訪れやすくなるのではないでしょうか。また最初に例に挙げた白と青、白と緑の組み合わせですが、青や緑をベースに白色の文字を配置するという方法もあります。白くまとまってしまいがちな歯科医院の建物にアクセントをつけれると思います。
歯科医院の看板・広告戦略はイメージが大変重要になってくると思います。私たちデザイナーや看板製作者も陥りがちな部分で反省しなければならない部分でもありますね。
看板の内容に制限がかかっている関係で、看板によってイメージを患者さんに植え付けることが重要です。看板のデザインが独りよがりになってしまって歯科医院の外観や内装とずれてしまっては返って逆効果です。
看板デザインを相談する場合には、現地でのお打合せ、外観写真や内装のわかる写真を使ってのお打合せをお勧めします。
一般的な書体として代表的なのが角ゴシック体、丸ゴシック体、明朝体です。書体にもクセというのか、性格みたいなものがありますので、歯科医院向けに看板を作る場合、あまり個性的な書体を使うことはお勧めしません。
最初に出した3つの書体のうち、角ゴシック体や明朝体は堅いイメージの書体ですので真面目さや誠実さを伝えるのに適しています。丸ゴシック体は柔らかさや優しさをイメージさせる書体です。
個人的な意見としては、歯科や小児歯科を主とする歯科医院では患者さんが訪れやすいイメージの丸ゴシック体がおすすめです。また矯正歯科やインプラントなど専門分野を得意とする歯科の場合は角ゴシック体や明朝体で真面目さや誠実さをアピールといった使い方も可能です。
患者さんに気軽に来てもらう、歯科医院を将来の患者さんに覚えてもらう方法のひとつにキャラクター戦略があります。動物や植物などのイメージキャラクターを配置するしないで患者さんに覚えてもらう効果も変わってきます。
動物であれば歯をイメージできるキャラクター、ライオン、ワニ、ビーバー、ネズミなど。また、医院長をイメージしてもいいと思います。植物であれば葉っぱやスズラン、タンポポなど小型のものや部分をデフォルメすれば優しいイメージとなります。ただ、矯正歯科など専門性の高い歯科医院には合わないかもしれません。
技術力や誠実性をアピールしたほうがいいと思いますので、キャラクター化するのであれば医院長自身をキャラクターにする。またはキャラクター化せずに医院長の顔写真をそのまま使ったほうが患者さんにイメージを伝えれると思います。
歯科医院の看板や広告には誘うようなキャッチコピーや診療実績を載せることができません。しかし、自分の歯科医院の専門性や得意分野をアピールしたい。
厚生労働省のガイドラインなどを見ると診察室などの写真(画像)を載せるのは問題ないとなっています。アピールしたい部分はさりげなく、それでもしっかりとアピールさせることが可能です。
診察室のイメージ写真に治療設備を配置する。これは患者さんに対して十分なアピールになります。
まとめますと、歯科医院の看板や広告戦略には医療法の制限がおおきく影響していますので、内容による他医院との差別化をするのは難しいのが現実です。
ここで重要なキーワードは2つ。視認性(認知性)とイメージ戦略になります。
まずは袖看板やロードサイドサイン、交通広告を使って歯科医院名を覚えてもらうことが重要なポイントです。そしてすべての看板や広告は特に新規の患者さんに向かって診療にきてもらいやすいイメージを持ってもらうことが重要となります。
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