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前回の記事では看板のデザイン作成についての基本的な知識や注意事項についてお話しました。今回は、前回の看板デザインの基本を踏まえた上で、ファサード看板と壁面看板のデザイン作成について詳しくお話します。
看板の四辺に看板枠(フレーム)がつく場合があります。看板に枠がつく場合は、枠でデザインの一部が隠れてしまわないように枠の寸法を考慮してデザインをする必要があります。
看板本体の板の寸法を”板寸(いたすん)”と呼び、看板枠(フレーム)に隠れていない、実際に見える範囲の寸法のことを”見え寸(みえすん)”と呼びます。見え寸は他にも”有効表示サイズ”や”表示有効寸法”などと呼ばれる場合もあります。ファサード看板・壁面看板をデザインするにあたって必要な寸法は、”板寸”と”見え寸”の2つです。
看板の枠にデザインが隠れてしまわないように、あらかじめガイドを引いておくと良いです。例えば、板寸(看板本体の板の寸法)が910mm×1820mmで看板の枠の巾が30mmだった場合、長方形ツールで910mm×1820mmの長方形を描き、その長方形に対して-30mmのオフセットをかけてガイドを作成します。ガイドの外にはみ出た部分はフレームに隠れてしまうので、文字などがそのガイドの外に出ないようにレイアウトしましょう。
用紙には、『A4』『B3』などの規格サイズがありますよね。看板に使用する板材にも、規格サイズがあります。規格サイズの板のことを”原反(げんたん)”と呼びます。看板は自由なサイズで製作できるので原反のサイズを知らなくてもまず問題はないですが、知っておくと①材料費を抑える②分割デザインがやりやすくなるという利点があります。詳しくは以下で説明します。
サイズ(mm) | 名称 | 呼び方 |
---|---|---|
910mm×1820mm | 3×6 | サブロク |
1000mm×2000mm | 1×2 | メーター板(メーターバン) |
1212mm×2424mm | 4×8 | シハチ |
1000mm×3000mm | 1×3 | イチサン |
※メーカーによって板のサイズが若干異なる場合があります。
サイズは基本的に3の倍数になります。看板のサイズをこの原反から切り出せる大きさにすると価格を抑えることが可能です。
【例1】看板のサイズを910×1820mmとする→サブロクの原反1枚から切り出します。
【例2】看板のサイズを920×1820mmとする→サブロクの原反を超えるので、もう一段階大きなメーター板から切り出します。
つまり、例1と例2では看板のサイズは10mmしか違いませんが、例2のほうが材料費が高くなります。サイズの融通がきくのであれば、原反に収まって取りの良いサイズにすることをお勧めします。
原反を超える大きな看板を作ると、原反で足りない分を継ぎ足して製作します。これを”分割”と呼びます。店の壁面いっぱいの面積を占めるような大きな看板は、板を複数枚使用して、一つの大きな看板を分割して製作します。
板と板の境目に細かいデザインがのると、シートの伸縮や板の関係でずれる場合があります。看板製作スタッフが丁寧に作業するので大きなズレが生じることはありませんが、デザインのつなぎ目は近づいて見ると分かります。「なるべく」でいいのですが、板と板の境目に文字などがまたがないようにデザインを微調整したほうが仕上がりがきれいです。
デザインの内容ももちろん大切なのですが、まずは看板特有のサイズを理解しておくことが大切だと思います。せっかくきれいなデザインができても、あとから「サイズがちがった!」となればレイアウトからやり直しになってしまいます。看板のサイズで分からないことがありましたら、デザインを始める前に看板業者に聞いておくことをお勧めします。弊社でデータ入稿と看板製作をされる方は、お気軽にご質問ください。
看板を設計・デザインから施工・撤去・処分までトータルで製作できる看板屋です。キュービックシティではデザイン・製作・施工・撤去処分をそれぞれの看板のプロが揃っています。お客様に対して専任の担当者をつけて綿密なコミュニケーションを大事にし、自社スタッフ一人ひとりが責任と誇りを持ってお客様の看板を製作いたします。
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